アウトリガーカヌー・ナビゲーター  フジオの人生山あり海あり日記

海やイヌや山や旅や自分の事などをお話しながら、フジオの生き方を伝えていくmemo

OCパドル:ダブルハルの有用性

f:id:fujikumachan:20180128224022j:plainダブルハルで漕ぐことによって、

クルー全体の統一感が出て来ます。

 

統一感が必要なのは、

漕ぐ形でなくて、

漕ぐ為のリズムや力の入れ具合と言ったらいいでしょうか。

その部分が掴みやすいので、

結果的に統一感が出てくると感じています。

 

モクプニアウトリガーカヌークラブせとうちでは、

OC4(4人乗りアウトリガーカヌー)のハル(船体)を、

2つ繋げてダブルハルにして練習しています。

写真の状態です。

ダブルハルを始めたきっかけは、

苦肉の策で展開し始めました。

OC6(6人乗り)を所有していなくて、

波乗り専用のOC4を、

OC6感覚で漕げるように、

波のほぼ無い広島湾で効率的に漕ぐ為に、

急場をしのぐ切実な思いからでした。

 

やってみると意外や意外!!

これがどうして!!

いい感じなんです!!

 

 

横に一緒に漕ぐ人がいる

OCのハルは細長く、

そこに乗り込むクルーは、

前後方向に縦一列になって乗ります。

そんな状況なので、

横に同じOCを漕ぐクルーが座っているなんて、

そんな状況は無いのです。

その状況をあえて作ることによって、

プラスな要素が出てくるのが、

判って来ました。

 

1.ピッチ(調子)の取り方の比較ができる。

2.キャッチ(水を掴む)の質や位置の比較ができる。

3.ストローク(一漕ぎの長さ)の比較ができる。

4.リカバリー(一漕ぎ終わって次の一漕ぎへの先行動作)の、

 スピードの比較ができる。

5.それぞれを横のクルーと比較しながら修正できる。

6.ステア(舵取り)の感覚もOC6に近くなってくる。

 

 

深度を測るよりも、ひたすら真似をする

横に人がいることで、

その人との違いが浮き彫りになります。

横にいる人が上手な人であったなら、

上手な人がやる漕ぎ方を、

同じ時間軸で吸収できる可能性が高くなります。

縦に並んでいてもできない事はないのですが、

キャッチやストロークを真似する事は、

非常に難しい作業になります。

縦に並んでいると後ろから前の人の動きを、

観察することになります。

その場合は眼に映る光景の深度から、

キャッチの場所やストロークの距離を測ることになります。

真横で行われている動きを真似するよりも、

想像力を働かせて漕いで行くので、

ピッチがズレやすくなりますし、

キャッチもストロークも、

自分の予想の範疇を超える事はないでしょう。

(自己満足でしかない真似)

真横に居れば、

自分が手に持つパドルの20−30cm離れたところに、

横の人のパドルがあるので、

視野の範囲内で位置確認ができます。

 

 

左右を入れ替える

視野の範囲内で位置確認ができるのは、

ハルとハルの間を左右の人が、

漕いでいる時だけです。

ハルの外側を漕いでいるときは、

隣のハルの向こう側を、

隣に座っている人が漕いでいるので、

何をやっているのか判断し辛いです。

その対策として、

左右を入れ替えて漕ぐようにすると、

今までとは反対側の漕ぎ方を、

真似できるようになります。

隣に座る人が別の人になるようにするのも、

チーム全体としては非常に良いと思います。

それを繰り返して行って、

できるだけ短時間で、

少ない練習量で統一感を出すことが、

可能になってくると思います。

 

2017年のレースで、

少ない練習量ながら、

予想外の好結果を出せたのは、

この取り組みがあったのも、

効果が大きかったのではないか!

と感じています。

 

ステアに関してはまたお伝えします。

 

ダブルハルの有用性のお話でした。

 

最後まで読んでいただきまして
ありがとうございます


〜マックではダブルバーガーが好きだったクラブ〜

『モクプニアウトリガーカヌークラブせとうち』
 代表
 フジオ (小林富士雄)

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